夜道

 暗い夜道を歩いて帰宅。久しぶりに、暗い道をこわいと思った。犯罪に対する怖さではなく、異界に対する怖さ。何かがそこにいる、という恐怖を感じた。なぜだろう。
 小学生の時、算盤のおけいこを終えて暗い道を一人帰った。木がうっそうと茂る小道を抜ける必要があった。いつも駆け抜けていた。そこさえ抜ければ自宅が見えた。
 そんなことを思い出した。