学会のシンポジウム

「科学」じゃないんだと割り切ってしまえば、学会のシンポジウムを企画しようとしても、毎回中身が同じだったり、議論が平行線のままだったり、要するに、何年たっても進展がないことも納得がいく。
誰も新しい実例を出せない。皆がそれぞれ理由をもってる。その現状に対して、まずは企業の方たちが具体例を示してくれないと、と規制側は言う。企業は企業で、規制当局がもっと推進してくれないと進まない、という。あるいは、アカデミアにもっとがんばってもらおう、と別の戦略をとってみたりする。結局みんな、自分以外のところにのみ原因をおいているのだ。
抽象論だけで何回もシンポジウムをやって「食って」いけるんだとするならば、いい世界だよなあ。で、これは、世の中の大勢に比べればさざなみに過ぎない。どこにも影響を与えないのです。
だから、また来年も同じことを企画できる。あーあ。