小康

やっと落ち着いた。落ちついた、っても、薬で眠ってるだけだが。そういう意味では薬は偉大。
でも、全然効かない。効果発現がどうしてこんなに遅いんだ。そして、効いてるというのは言いすぎで、眠らせてるだけ。症状を抑えてるわけですらない。ましてや、'disease modifying' なんてとんでもない。
ここで死んだり、あるいは、自分が手を下したりしたらどんなことが待ってるのかなぁとまたまた考えた。いろんなことがキャンセルだな。
確実に死に向かっていることが見えている病とはかくも恐ろしいものか。
病気の種類を問わず、よく患者家族の手記なんかで「あの頃は本当に一緒に死のうと思ってました」とか書いてあるけどまさにそんな感じ。そして同時に思った。そのように「思った」人たちだけが生き残って手記に表すことができているのであって、実行した人も多いに違いない。
実行に移すほうが一瞬幸せで楽だよ。
小さな人は楽しみにしていたテレビを見られなくて、涙を浮かべながら眠りについた。
私は、今夜予定していた仕事はとてもじゃないけど手につかない。今度の週末で大丈夫かな。遅いよな。これからやろう。