サンアントニオ乳癌シンポジウム2012「SABCS2012」の速報

まあ、たまたま目にとまったメールニュースから。

日経メディカル オンライン 癌Expertsメール
       2012.12.9 No.211
◆高齢進行乳癌のファーストラインとしてリポソーム内包ドキソルビシンとカペシタビンは同等
◆閉経後HER2陰性でホルモン感受性進行乳癌ではホルモン療法にベバシズマブを加えてもOSに影響なし
◆エリブリンは再発または転移を有する乳癌のファーストラインとして安全で有効な可能性
◆レトロゾール術後補助療法の生存改善効果は乳管癌よりも小葉癌のほうが高い
原発乳癌の術前化学療法、アントラサイクリンとタキサンを含むレジメンにカペシタビンを加えても転帰は改善せず
◆カペシタビンとドセタキセル併用療法はHER2陰性の転移を有する日本人乳癌患者のPFSを延長

何と何を併用したらどうなった(どうならなかった)とか、そこに科学はないなあ。医学の地道な進歩を否定したりするつもりはない。まあ、私の考える radical な科学はってことだ。
こういった経験知を集合させて「理論」を導く試みも欲しいです。