人格ということ

 たとえば、アルコールに負けて何を話したのか、どう帰ったのか全く覚えていない時間帯があるとする。周囲から見たら、そのような状態になっているとは思えない場合も多い。前科のある人は別ですが。
 あの頃の私は何をしていたのか全く記憶がない。と、統合失調症の状態の人が言う。それを言う、まさにそのことさえも将来には覚えていないのかもしれない。人格の多重性とまでは言いませんが、「本人」はどこにいるのだろう。