2007 年の総括

 総括もしたくないほどのひどい年であった。病院通いも二回経験した。今まで知識でしか知らなかった疾患に対する実感を得られたのは収穫ではあったが、その引き換えに失ったものは大きい。しかもそれが今後数十年続くのだ。決して治らない病気。しかし、それが直接の原因となって死にいたることはない病気。死ぬまでそれにつきあうことが運命づけられたさが・業。
 盗難にもあい、貴重な財産を失った。実質財産、心の財産、そして知的な財産。
 真理の追究には何らの寄与もできなかった。それはいつものことではあるが、カギカッコつきの「真理」追究にさえ寄与できなかった。
 失ったものは大きく、得たものはほんのわずかの利益のみ。そう、真の意味で経済的利益を得たのみ。
 死によってしか解消されえないこの業。