今日のこと、明日からのこと

 インフルエンザで学級閉鎖になった。明日から三日間休みになる。しかも明日は積雪。世話をする人が足りなくて、またひと波乱あるのだろう。
 そんなことを考えながら雪の降り積もる中を歩いて帰ってきた。スーパーで買ったおにぎり二個とサラダの入った袋を提げて。
 そして、ふと油断し、見事にひっくり返った。右半身を強打した。コートとズボンとカバンが雪まみれになった。おまけに、おにぎりを押しつぶしてしまった。雪と泥まみれ。サラダも産卵、じゃなくて散乱。
 コートの右ポケットにはポケット WiFi が入っていた。こちらは無事。一緒に入れていたメモ帳がクッションになってくれたようだ。touch を入れていたらまた惨事だったかもしれない。不幸中の幸いということ。
 無残な姿の食料をぶら下げて帰宅し、ごみ箱に直行させた。服を脱いでみたらひどく腫れている。肘と腰が鋭く痛んでいる。痛みで食欲もなく、野菜ジュースだけにした。
 いつも聞こえる電車の音も全くしない。止まったんじゃなくて、雪が音を吸い取っているのだろう。
 静かです。
 ひどく冷えてきた。ここで私は何をしているのだろう。他にすべきことをしに行かねばならないのではないですか。君の住むところはここではない。何を待っているのだろう。それは、来るはずのないもの。か。