今日の本
- 作者: 関裕二
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/11/27
- メディア: 文庫
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私が知りたいのは極論すれば結論ではなくプロセスです。歴史的事実が重要なのは言うまでもないが、それをわざわざ文芸本として読む必要はないと私は思うのです。結論をどんなに批判されていようとも、梅原猛、丸谷才一の論を好んで読むのはそのためです。
科学論文を読む際の意識も、もしかしたらこれと同じかもしれない。この論文の結論を自分の仕事、研究、あるいは医療に即時に役立てねばならない、という機会は最近は少なくなってきました。むしろ、その方法論をこそ吸収する必要があると思っています。今のポジションの特殊性もありますけれど。