読売読書欄

奇縁まんだら

奇縁まんだら

川端康成源氏物語の現代語訳を始めたと聞いた円地文子は「ノーベル賞なんかで甘やかされている人に出来っこありません」と柳眉を逆立てた。自殺した川端の机の周りに散乱していたのは、源氏の訳ではなく、岡本かの子全集の解説文の書き損じ原稿ばかりだった。

 似ている。